
不妊治療をするもなかなか子宝を授からない。
そんなケースも多い中、代理出産をする人も増えてきています。
最近では、丸岡いずみさんが代理母出産したことを公表されました。
TVで発表している時に夫の有村昆さんが号泣している姿にもらい涙を流した方も多いのではないでしょうか。
丸岡いずみさん夫妻が公表されたお陰で、代理母出産に対しての関心もさらに高まり、国民の理解も深くなったのではないでしょうか。
代理母出産に対しての二の足を踏んでいた方や、“代理母出産”が選択肢に無かった方も、丸岡いずみさんの体験を聞いて選択肢が広がった方も多いようです。
やはり、有名芸能人の影響は大きいですね。
勇気や希望を貰う人も多いでしょう。
代理母出産をした芸能人は他には誰がいるのでしょうか?
また、代理母出産はどこの国でできるのでしょうか?
費用や代理母への報酬を国別にまとめてみましたので紹介します。
代理母出産した芸能人は誰がいる?
代理母出産の選択肢を選んだ有名な芸能人に、向井亜紀(むかいあき)さんがいます。
夫は元プロレスラーで、現在は、格闘技のRIZINの統括本部長を務めている高田延彦(たかだのぶひこ)さんです。
向井亜紀さんが代理母出産をしたのは2007年のことです。
まだ、10年少ししか経っていませんが、当時はかなりセンセーショナルなニュースでした。
日本の有名人の代理母出産の先駆者
日本では代理母出産で子供を授かるケースはまだ稀(まれ)でしたし、知らない方も多かったのではないでしょうか。
また、当時は出産に関して、女性に対する目にも特に厳しいものがありました。
それまでに芸能人などの日本の有名人が、海外で代理母出産をしたことなど耳にしたことすら無かったのではないでしょうか?
勇気のいる公表
勇気と覚悟のいる行動だったと思います。
法律で禁止されていないとはいえ、日本産婦人科学会は代理出産を認めていない訳です。イレギュラーなことを体制が臨まないのはいつの時代でも同じことですね。
さらには、夫妻の人工授精自体も成功するとは限りませんし着床するかどうかの問題もあります。
向井亜紀さんは人工授精と着床に1度ずつ失敗します。代理母を代えて3回目での成功でした。
その後も、出生届を巡っての裁判を行い敗訴となりますが特別養子縁組として子供を迎え入れることとなるのです。
実は、これまでの代理母出産の多くは、その事実を隠したまま出生届を提出するケースがほとんどだったのです。
海外での代理母出産の有名人
最近では不妊症として、不妊治療に取り組んでいる方が公言されるケースも増えています。
海外では代理母出産の例は数多くあるのですね。
サラ・ジェシカ・パーカー
2002年:第一子(男の子)を出産
2009年:代理母出産により双子(女の子)を授かる
第一子は自分で出産しています。
代理母出産で生まれてきた子供に初めて出会った時には、第一子の時の感動とはまた違った感動があったようです。
自分で出産しても、代理母出産でも子供は同じく可愛いのですね。
ニコール・キッドマン
2008年:長女を出産
2011年:代理母出産で次女を授かる
ニコール・キッドマンは4児の母親でもあります。
流産を何度も経験し、子宮外妊娠も経験し、不妊治療も受けているのです。
以前の夫のトム・クルーズの時には2児を養子に迎え、現在の夫の時に初めて出産したのです。47才の時にも、「毎月妊娠していたい」と語っています。
日本での不妊治療を公表している有名人夫妻
日本では、不妊治療の経験を公言している芸能人夫妻も多くいますね。
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丸岡いずみさんの代理母出産の詳細については
丸岡いずみの子供の戸籍や性別や名前は?代理母出産の費用報酬も
に紹介しています。併せてお読み下さい。
これら有名人の方の公表には、多くの方が勇気をもらっている様です。
代理母出産のロシア・アメリカ・タイ等国別費用報酬の比較
代理母出産に掛かる費用は国によって全く異なります。
先進国の費用は高く、発展途上国の費用は安いなど、費用の差は顕著です。
国別の費用と代理母への報酬につきまとめました。
まず、第一に代理母出産はできる国とできない国に分かれます。
次に、商業的代理母出産が認められている国と認められていない国に分かれます。
代理母出産が違法な国
- ドイツ
- フランス
- イタリア
- スペイン
- ポルトガル
G7の内、ドイツ、フランス、イタリアが入っていますね。
G7:アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、フランス、イタリア、カナダ
(先進国の中でも特に経済的に発展している国)
代理母出産が認められる国
- アメリカ(カリフォルニアなど州による)
- ロシア
- ギリシャ
- ウクライナ
- ジョージア
- インド
- タイ
- イギリス
- デンマーク
- ベルギー
- その他
次に、代理母出産が合法な国は2種類に分けられます。
商業的な代理母出産が合法な国と全面禁止の国
商業的代理母出産が可能な国
- アメリカ(カリフォルニアなど) :代理母出産専門の弁護士がいます。
- ロシア :代理母の同意で実子に
- ギリシャ :裁判所承認後
- ウクライナ :正式な代理出産契約の元、商業的な面などかなり自由度が高い。
- ジョージア :ドナーや代理母に親権なし
商業的代理母出産が全面禁止の国
- インド:2015年に全面禁止
- タイ:2015年に全面禁止
- イギリス:注)に記載
- デンマーク:注)に記載
- ベルギー:注)に記載
注)イギリス、デンマーク、ベルギーにおいては次のどちらかの場合にのみ代理母出産が認められます。
- 金銭の授受がない場合
- 実費のみを支払う場合
比較的自由度の高い国での代理母出産を求めるのであれば、ウクライナでの代理母出産も選択肢に入るかもしれません。
代理母出産の国別費用と代理母への報酬
アメリカ(カリフォルニアなど)、ロシア、ギリシャ、ウクライナ 、ジョージアなどが必然的に代理母出産ができる国として適切になってきます。
代理出産に必要な費用(渡航費含む実費)
- アメリカ:1500~2500万円
- ロシア:500~1000万円
- ウクライナ:500~1000万円
- ジョージア:500~1000万円
- ギリシャ:実費他+135万円(1万ユーロ)上限の補償
- タイ:500万円程度(2015年以前)※参考
- インド:300~500万円程度(2015年以前)※参考
(為替相場による)
代理母への報酬
- アメリカ:200~300万円程度
- ロシア:280~380万円程度
- ウクライナ:150~250万円程度
- ジョージア:150~250万円程度
- ギリシャ:135万円(1万ユーロ)上限の補償
- タイ:150万円程度(2015年以前)※参考
- インド:60~100万円程度(2015年以前)※参考
(為替相場による)
仮にタイなどで代理母出産出産をしたい場合は国籍がタイになれば可能ですが、個々の判断となってきます。
代理母出産の国別費用と代理母への報酬表
国 | 代理母出産費用 | 代理母報酬 |
アメリカ | 1500~2500万円 | 200~300万円 |
ロシア | 500~1000万円 | 280~380万円 |
ウクライナ | 500~1000万円 | 200~300万円 |
ジョージア | 500~1000万円 | 200~300万円 |
ギリシャ | 実費 | 1万ユーロ内で補償 |
タイ(参考) | 500万円 | 150万円 |
インド(参考) | 150万円 | 60~100万円 |
※~円程度で様々比較しましたがエージェントによりバラつきあり。
※タイ、インドは2015年に代理母出産が全面禁止
こうして見ますと、ウクライナやジョージアもこれからの選択肢として増えていくのではないでしょうか。
まとめ
代理母出産では商業的といった言葉が使用されることがあります。
商業的というとなんだかダーティなイメージを覚えてしまいませんか?
全てが商業で成り立っている世の中なのですが、こと出産に商業が付くと意味合いがまるで違って聞こえてきますよね。
産婦人科も金銭が発生しますし、人気のある医院は栄えますし、人気がない所は淘汰されていきます。
価値に対しての費用が発生することまでは何も間違ってはいません。
その上で、2014年には日本人がタイで代理母出産をし、14人(15人とも)の子供を産みました。
代理出産の依頼人は24才の男性です。
特異なケースではありますが、ここには経済格差が存在しています。目的は財産分与のためだったそうですが真意は分かりません。
様々なケースがありますが、目的が何なのかによって代理母出産のあり方や見え方が違ってきますし、貧しくなければ代理母出産を選ばないこともあるのです。
“子宮を買う”といった表現が適切かどうかは別の話としても、倫理的に問われ続けなければならない性質を帯びたことであることは間違いありません。
日本でも不妊治療をはじめ、代理母出産の公表をする方がいます。
その方達の勇気が利用されない様に、また、代理母がしっかりとサポートされる法整備が必要なのは当然としても、倫理観や他者を思う心はもっと見つめてく必要があるのではないでしょうか。
文明や進歩は常に使う側の心を問うてくるもののはずです。
最後までお読み頂きありがとうございました。