若ノ城宗彦(沖縄有名人力士)糖尿病から腎臓移植!経歴と成績まで

若ノ城 宗彦

1/12の「爆報!THE フライデー」に元大相撲力士の若ノ城 宗彦(わかのじょうむねひこ)さんが出演されますね。

沖縄出身の若ノ城宗彦さんは将来を嘱望(しょくぼう)された力士でした。

周囲の誰しもが横綱になることを期待していた程の力士です。

1992年に初土俵を踏んだ彼は、この時既に糖尿病を患っていました。

糖尿病の悪化と格闘しながら若ノ城宗彦さんは土俵に上がり続けました。

 

人工透析のために週に3日、通院する生活をされている方もいます。

また、腎臓移植をして生活をされている方もいます。

 

糖尿病の悪化と格闘する中、若ノ城宗彦さんは透析を選ばずに生体腎移植(腎臓移植)を選択しました。

ドナーは実の母親です。

 

腎臓移植は誰から受けるのが通常なのでしょうか。

血液型は関係あるのでしょうか。

家族の理解やできるサポートや協力とは何なのでしょうか?

 

若ノ城宗彦さんの経歴から腎臓移植について紹介していきます。

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若ノ城宗彦(沖縄力士)の経歴と成績

若ノ城宗彦

若ノ城宗彦さんの本名は阿嘉 宗彦(あか むねひこ)です。

彼は沖縄尚学高校の出身です。高校時代には柔道部に所属し、全国大会でも団体戦で優勝している程の実力者でした。

オリンピックの代表選手候補に名を連ねるほど程です。

  • 本名:阿嘉 宗彦(あか むねひこ)
  • 醜名:若ノ城 宗彦(わかのじょう むねひこ:1995年9月~)
    ※醜=逞しいの意
  • 出身:沖縄県那覇市
  • 生年月日:1973年4月13日(牡羊座)
    ※2018年1月時点で44歳
  • 身長/体重:191cm/157kg
  • 高校:沖縄尚学高校
  • 所属部屋:間垣部屋(まがきべや)

1992年に初土俵を踏んだ彼は、1995年には10両幕内に昇進し、1997年には晴れて前頭となり平幕力士となります。

  • 1992年:初土俵
  • 1995年:十両(若ノ城 宗彦)
  • 1997年:前頭初土俵から5年で前頭になっています。

沖縄出身力士では3人目ということもあり、沖縄では祝福され三役横綱へと期待もされました。

若ノ城宗彦の生涯成績

彼の生涯成績は以下の通りです。

  • 生涯成績:356勝375敗
  • 勝率:4割8部7厘

 

  • 幕内成績:78勝102敗
  • 勝率:4割3部3厘

■段別優勝回数

  • 1992年3月場所:序ノ口優勝(7勝0敗)
  • 1993年3月場所:三段目優勝(7勝0敗)
  • 1995年9月場所:十両優勝(12勝3敗)
  • 2001年9月場所:三段目優勝(7勝0敗)
  • 2002年11月場所:三段目優勝(7勝0敗)

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若ノ城宗彦の糖尿病と母からの腎臓移植

若ノ城 宗彦

現役時代には何度も糖尿病との格闘があります。

幕内では上位に昇るも糖尿病を悪化させます。幕内昇進後には酒席も多くなり、お酒を飲んでさらに悪化せせてしまうのです。

右膝関節の負傷も相まって休場が続きます。成績も振るわず、2004年の5月場所を最後に引退します。

引退後は年寄として後進の育成に励みます。年寄とは公益財団法人日本相撲協会の構成役員のことをいいます。

相撲協会を引退後はセカンドライフとしてプロ野球マスターズリーグのディレクターの道を選びます。元広島カープの安仁屋氏の紹介です。

安仁屋氏も沖縄県那覇市出身ですので同郷のつながりで紹介をしてくれたのです。慣れない生活環境は糖尿病を悪化させます。

そして、母子間で生体腎移植をするのです。

透析治療をするか、移植をするかで悩んだ末の決断でした。

母の腎臓提供時の年齢は63歳です。

ドナー提供者の適応基準では70歳で慎重に決定することとなりますので、ドナーとして決して若い年齢とはいえません。

生体腎移植とは何か?

生体腎移植では誰から腎臓の提供を受けるのでしょうか。

それは以下の2つとなります。

  1. 親・子・兄弟などの親族
  2. 配偶者

一人から腎臓を1個の提供を受けることとなります。

移植が可能かどうか事前の検査が必要なので、臓器提供者(ドナー)候補者と一緒に移植を実施する病院を受診します。

親子・兄弟などの親族間と配偶者のドナー割合

以前は、親から子に腎臓を提供することが多かったのですが、医学の進歩もあり、配偶者間での移植が増加しています。

最近では親子間と配偶者間の割合はほぼ同じ実施件数となっています。

下でも紹介しますが、血液型も関係ありませんので配偶者がドナーでも全く問題がないのです。

ただし、ドナーの適応基準に沿っていなければなりません。

腎臓提供者(ドナー)の適応基準とは

腎臓移植をするにはドナーが必要です。

ドナーの適応基準とは何なのでしょうか?

1.以下の疾患または状態を伴わないこと

A.全身性の活動性感染症

B.HIV抗体陽性

C.クロイツフェルト・ヤコブ病

D.悪性腫瘍(元発性脳腫瘍及び治療したと考えられるものを除く)

※AからBのいずれに該当してもドナーとなれません。

 

2.以下の疾患または状態が存在する場合は慎重に適応を決定する

A.器質的腎疾患の存在(疾患の治療上の必要から摘出されたものは移植の対象から除く)

B.70歳以上

※問題ないと判断できれば可と言えますね。

 

3.腎機能が良好であること

健康な腎臓でなければ移植の意味がありませんね。

参考:日本移植学会の腎移植ガイドライン

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ドナーの血液型は関係あるの?

血液型は関係ありません。

医療技術の進歩には驚かされますね。

従来はドナー(提供者)と腎臓を受けるレシピエント(受取人・受領者の意)は血液型が適合していることが条件でした。

不適合な血液型であっても問題ないのです。

また、HLA(ヒト白血球型抗原)型でも生体腎移植の場合は同じことが言えます。

その上で、複数の提供者がいる場合などは、血液型やHLA型が適合している人など、条件面を優先します。

ちなみにわたしの後輩は骨髄移植血液型が変わりました。

もともとA型だったのですが、骨髄移植によりO型になりました。

腎臓の提供によるリスクとは?

ドナーにおけるリスクには大きく2つの場面があります。

一点目腎臓の摘出時のリスクです。

二点目提供後に腎臓が一つになることのリスクです。

1.腎臓の摘出時のリスク

まず、摘出時のリスクですが、医学の進歩もあり、腎摘出手術自体に伴う死亡率は限りなく0に近いことが言えます。

最近では2013年には摘出時の死亡事故例がありますので0(ゼロ)ではありません。ただし、二万件を越える手術の中での死亡事故ですので、0に近いことには間違いはないでしょう。

2.提供後に腎臓が一つになることのリスク

ドナーの2個あった腎臓は1個を提供することで1個の腎臓になってしまいます。

このことで、腎機能は半分に落ちるかというとそうではありません。

提供前を100%だとすると、提供後はその約70~75%の働きをしてくれます。

■腎機能

  • 提供前:100% 腎臓2個
  • 提供後:70~75% 腎臓1個時(←50%ではない)

    機能としては心配しすぎる必要はありませんね。

 

その他の提供後のリスク
  • 高血圧や蛋白尿が認められることがあります。

高血圧と蛋白尿のわずかな悪化は心臓病や慢性腎臓病へと進行する可能性があるので注意が必要です。

若ノ城宗彦のまとめ

若ノ城宗彦

 

若ノ城宗彦さんは有名ですから、生体腎移植で悩んでいる方の希望となるでしょう。

透析か移植かで悩まれている方の判断の1つの材料となるでしょう。

相撲で何度負けても取り組み続けた様に、糖尿病との取り組みも勇敢に励んで頂きたい思いです。

奥様やお子さんもいます。奥さんが食事管理もしっかりしてくれているようですね。

また、得意の柔道も生体腎移植後から開始されています。

 

最近では公益財団法人日本相撲協会の不祥事が取り沙汰されていますね。

大相撲ファンも多い中、心痛な思いをされている方も多いのではないでしょうか。

よりよい大相撲にしていくためにも、今は決して無駄ではない必要な時期と捉えたいものです。

大相撲の素晴らしい歴史はそのままに、時代に沿った形で最高のパフォーマンスを期待したいものですね。

最高のパフォーマンスをするのは力士です。

力士は真剣に土俵に上がり、必死の取り組みをします。体制が悪かったり、協会に問題があったとしても純真に勝利を求める「力士」はいつでもいます。

力士は土俵を下りても力士です。

若ノ城宗彦としてのこれからのがっぷり四つの健闘を応援します。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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