
羽生結弦選手が男子シングルで66年ぶりとなる五輪連覇を達成しましたね。
2ヶ月間氷の上にも上らなかったと思えないような素晴らしい演技に世界中が感動しました。
足の怪我でハンデもあったかにも思えた今回のオリンピックでしたが、蓋を開けてみれば羽生結弦選手の強さが際立ちました。
それでは、前回の得点はいくつだったのでしょうか?
羽生結弦ピョンチャンオリンピックの金メダルとソチ五輪の金の時の得点を徹底比較してみました。
表にしていますので、比較してみて下さい。
宇野昌磨選手の銀も圧巻でしたね。
それでは、まとめましたのでご覧ください。
羽生結弦のソチオリンピックと平昌(ピョンチャン)五輪の点数比較
平昌五輪の順位別得点
メダル | 選手名 | ショート | フリー | 合計点 |
金 | 羽生結弦 | 111.68 | 206.17 | 317.5 |
銀 | 宇野昌磨 | 104.17 | 202.73 | 306.90 |
銅 | ハビエル・エルナンデス | 107.58 | 197.66 | 305.24 |
ショートプログラムで3位までが全員100点超えです。
異常にもみえる事態ですね。
実は、ショートで100点台を出したのは、ソチの羽生結弦選手が初で、凄まじい快挙だったのです。
羽生結弦選手がフィギアスケートのレベル自体を引き上げていることがわかります。
では、ソチの結果をみてみましょう。
バンクーバー五輪の結果も並べておきますのでご参考ください。
ソチ五輪の順位別得点
メダル | 選手 | ショート | フリー | 合計点 |
金 | 羽生結弦 | 101.45 | 178.64 | 280.09 |
銀 | パトリック・チャン | 97.52 | 178.10 | 275.62 |
銅 | デニス・テン | 84.06 | 171.04 | 255.10 |
バンクーバー五輪の順位別得点
メダル | 選手 | ショート | フリー | 合計点 |
金 | エヴァン・ライサチェク | 90.30 | 167.37 | 257.67 |
銀 | エフゲニー・プルシェンコ | 90.85 | 165.51 | 256.36 |
銅 | 髙橋大輔 | 90.25 | 156.98 | 247.23 |
合計得点で、ソチ、バンクーバー共に300点超えが1人もいない中での金メダルの獲得でした。
バンクーバーの時にも高橋大輔選手の銅メダルの獲得は日本の歴史的な大快挙でした。
ソチでは、フリープログラムでの転倒もありながら金メダルを獲得したこの時を踏まえて、羽生結弦選手は、平昌五輪はリベンジの場だとの表現もしていました。
平昌では金メダルを獲得するとの宣言の通り、一度の転倒もなく、見事に金メダルを獲得したのですから、本当に凄いことですね。
羽生結弦選手の集中力と、自分自身をよく知り、計画的にキチンと仕上げてくる姿勢や精神には驚くことばかりです。
自己管理が苦手な人(わたしなど)にとっても神々しく輝いて見えると共に、同じ人間が成し遂げていることは、勇気にもなります。
生半可な性根では羽生結弦選手の様にいかないことはじゅうじゅう分かっています。
金銀銅の総得点をソチと平昌(ピョンチャン)で比較
金銀銅の総得点 | 得点差 | |
平昌 | 929.64 | 基数 0とする |
ソチ | 811.01 | -118.63 |
バンクーバー | 761.26 | -168.38 |
平昌の929.64に対して、ソチは810.81でした。
- 平昌:929.64
- ソチ:811.01
- その差:118.63
なんとその差は「118.63」もあるのです。
バンクーバーと平昌を比較します。
バンクーバーの761.26に対して、929.64です。
その差は「168.38」にも広がるのです。
平昌とソチとバンクーバーの金銀銅の総得点の伸び率
伸び率で見ましても、8年前のバンクーバーと比較しても120%の伸び率です。
前回の4年前のソチからの伸び率も115%に及ぶ程の伸び率です。
ショートプログラムとフリープログラムの羽生結弦選手1人の総得点の伸び率をみましても、前回のソチと比較して113.3%と大幅に得点が伸びています。
平昌の3位のハビエル・エルナンデスが前回のソチ大会で今回の得点を出していれば余裕で金メダルですね。
もちろん、環境や状況や状態もあります。
しかし、今回の得点からみるレベルの差は一目瞭然です。
羽生が氷上に降り立った時の会場全体の空気の変化がそれを物語っています。
- 大歓声からの静寂
- そして、大歓声
- スタンディングオベーション
- プレゼントの数
素晴らしい演出です。
しかも、1人の人間の空気感が自然に作り出す演出ですから凄いのです。
オーラっていうのはああいうことをいうのでしょうか?
ショートが終わった時にも多くの方が涙していました。
2位に輝いた宇野昌磨選手も素晴らしい演技でした。
田中刑事選手は18位となり、ショートプログラムでから2つ順位を上げて大健闘しました。
羽生結弦選手をはじめ、日本人選手が世界のレベルを引き上げています。
金銀が並んで日本人選手!の時代がきたのです。
あまりナショナリズムとか感じない方でも、同じ日本人なら素直に嬉しいことなのではないでしょうか。
たった4年の歳月が世界のレベルをここまで引き上げることができる。
そんな光景をリアルタイムで目の当たりにできたことには感謝すら覚えます。
世界に日本の価値まで高めて発信してくれている様にさえ思います。
日本人は羽生結弦選手の様な人が育つ国と感じてしまうのではないでしょうか。
羽生結弦選手、おめでとうございます!
最後までお読み頂きありがとうございました。